乳酸菌生産物質って、どんな製造方法?
乳酸菌生産物質は、有機栽培によって育てられた
良質な大豆を主原料として製造されています。
大豆は非常に豊富な栄養を含んでおり、古来から様々な健康食品の原料として活用されてきました。
乳酸菌生産物質を作る上で重要となる発酵にも最適な食材です。
まず、十分に水にひたして柔らかくした大豆を粉砕、加熱し、搾り取って豆乳にします。
この際、乳酸菌生産物質を作る上で欠かせない「共棲培養」という技術が活用されます。
共棲培養とは、複数の微生物を同じ環境で同時に増殖させる培養方法です。
単一の微生物のみを増殖させる「純粋培養」とは異なる非常に高度な技術です。
そもそも人体の腸の中に存在する菌の数は100種類100兆個以上と言われています。
それぞれの細菌が複雑に作用し合うことで、食事によって摂取した栄養成分の
分解・消化・吸収に代表される様々な生理活動が営まれています。
従って、単一の細菌のみを増殖させた健康食品を摂取しても、
健康増進効果は極めて微弱と言えます。
その点、乳酸菌生産物質製造時に活用されている共棲培養は
腸内の環境を体外で擬似的に再現した培養方法であり、
アミノ酸やオリゴ糖など人体の健康維持に欠かせない
有用な成分を自然に生産することが可能です。
その上、それぞれの細菌が作用し合うため、
純粋培養よりも効率的に細菌を育成させられるメリットもあります。
しかし、細菌も人間と同じで相性を持っています。
相性の合わない細菌同士を組み合わせると、
増殖が促進されるどころか互いに攻撃し合って増殖が阻害されてしまう恐れもあります。
そのため、乳酸菌生産物質製造における共棲培養では、
一般的に12〜16種類程度の相性の良い乳酸菌・ビフィズス菌が厳選されて用いられています。
共棲培養によって得られたこれらの細菌の代謝物質を豆乳に植え付け、
腸内温度に近い状態で長時間発酵させます。
発酵後、さらに加熱して製品内に残っている生菌を滅菌します。
こうして出来上がった製品が乳酸菌生産物質と呼ばれるものになります。